2004/11/18

モンドリアン

 最近は就活をはじめた影響なのか、あまり芸術に触れる機会から遠ざかっているように思う。写真を撮る意欲もあまりないし、映画も以前よりはあまり見ていない。何かにつけて読む本も自分の将来の理想方向を見据えた短期的に読むべき本に限定されてきているのかも。そんな自分は今、経済合理主義人間と化してしまっているのか(大袈裟ですね、はは)。そんなカチカチっぽい理想像はないので、少なくともアートが自分なりの尺度で感じれる人間にはなりたいですね。
 今ふと部屋を見渡したら下添付のポストカードが飾られていたので、なんだか改めてこの作品、いや彼、 Piet Mondrianの作品に感銘を受けておりました。やっぱりこの抽象性、幾何学性には深みを感じさせられます。これはcompositionっていう作品なんやけど、同タイトルでもいくつか違うパターンのものがあって、僕的にどれもいい感じです。モンドリアンの作品に触れたのは、欧州を回った際のいくつかの美術館でだが、一番インパクトを受けたのが、ポンピドゥ・センターでのBroadway Boogie Woogieだった。抽象的、幾何学的技法を用いてこんなにも感覚的伝達ができるのかと感動した事を覚えている。人間の感覚は抽象的部分が多く占めると思うし、その抽象的部分を抽象的表現を用いて訴えるのは、本来なら最も人間の感覚に響くのではないだろうか。って考え方もありですよねー。少なからず僕自身の写真においてモンドリアンの影響を受けてることは間違いないです。


mondrian
Posted by Hello