2008/02/13

BLUE NOTE

先週のweekday仕事帰り、BLUE NOTEに行った。東京のは初めてだった。
大阪のBLUE NOTEには学生時代にSPEECH,INCOGNITO,小曽根真トリオと何回か行った事があったので、アーティストに近い場所でライヴを楽しめる良さが今回もある事を期待しての@表参道だった。
社会人らしくちゃんとリザーブをしておいたが、アーティストとの距離は近いものの若干全体を見るのに不都合な席だった。席の細かい指定まで必要ですなこれは、と思った。

で、肝心なアーティストはというとセルジオ・メンデス!!
学生時代にベタにSergio Mendes & Brasil 66のベストとか買って耳に馴染む程には聞いてはいたが、今回のライヴのメインアルバムのTimeless
は2007年の前半はよく聞いた。2006年末に学生時代からお世話になっているお店神戸の北野にあるMAY-HWAに行った際、オーナーのMAY-HWAさんに紹介してもらったアルバム。

つい先日、同期の結婚式で神戸に行った際にも、お店に立ち寄りおいしい中華をごちそうになりながら、Michael Buble ロッド・スチュワートのいくつかの曲(主にスタンダードナンバー)を紹介してもらった。自分にとって未知の領域だったので現在開拓進行中。

んで、BLUE NOTE。Timeless自体Black Eyed Pieceがプロデュースしている事もあり、Bossa Nova・セルメンのピアノにHip-Hopの格好よさが加わって、なんかめちゃくちゃはまっている曲もある。Stevie Wonderがハーモニカで参加しているBerimbauも演奏された。もちろんStevieは来てませんよ。セルメンが器用にピアノでハーモニカの音を表現していました。かなり軽快に音もよかったし、やっぱりいい具合に閉じている空間はよかった。
今回のアレンジがかったMas Que Nadaで会場はかなりの盛り上がり。長年のセルメンファンを伺えた。大人な人が多かった。

大阪のBLUE NOTEの時は分からなかったけど、2nd Stageが終了した後はそのまま席がバーっぽい雰囲気に変わって長居できるような場に変わった。仕事帰りのいい時間@東京(→雑誌のタイトルにできそうですな)でした。

2008/02/12

書籍『残業ゼロの仕事力』

あまり更新せずカビが生えてきたので、久しぶりに本のレビューでも。

休日に丸善に行って、買った本の一冊。
下着メーカートリンプの元社長、吉越浩一郎さんが書いた残業ゼロの仕事力
最近は敢えて、自己啓発系とかビジネス書の類いを読まず、例えば雪が降っていたので川端康成の雪国を読もうとか、訳の分からない動機で純文学に触れていた。

とは言いつつも、雑誌や新聞でトリンプの吉越さんの事を知っていたし、何か自由で人生を楽しんでいそうな人だなぁという印象があったので、さっと買ってさっと読んだ。ほんとにさっと読める。因にトリンプは吉越さんが社長になって、全社が残業ゼロ&19年連続増収増益を達成した事で有名。最近でも毎日がノー残業(原則仕事は18時まで)だという。

本書を読めば、確かに吉越さんが実践してきた残業ゼロのために仕事を効率化するメソッドを体系的に学べる。残業ゼロを実践するための具体例として、仕事にデッドラインを設けるとか、問題を細分化する等を掲げている。

しかし、何よりもこの本で良かった事は、定年を迎えた吉越さん自身が人生という大きな視座で、残業をゼロにする意義を語ってくれている事だった。つまりは、ビジョンを持って生きろという事だと思う。自分の中で本当に楽しい事、大切な事を仕事以外の時間で見つけろという内容だった。だから残業はするなという結論。
仕事をしている全ての人に、自分の人生で本当に大切なもの(吉越さんはきっぱりと仕事ではないと言い切っている。)とは何かを考えさせてくれる本。時間的コストも考えて費用対効果の高い本。


以下は自身が本書で赤線を引いた箇所の抜粋。ご参考まで。(一応章毎に分類)


①デッドラインがスピードと密度をあげる

②問題はとにかく分けて考える
・問題が起こったとき最悪なのは、放置すること。
・問題を置きっぱなしにしておくと、どんどん育ってしまう。
・問題は姿が見えれば8割解決
・仕事のキャパシティ=能力×時間×効率
・出来る事をやる事が仕事ではない。会社にとって正しい事をするのが仕事。
・いったんデッドラインを設定したからには、途中であきらめず最後までやり抜く。

③残業ゼロの達成まで
・TTP(徹底的にパクる)=優秀な人(会社)のマネをする。
・残業をゼロにするのは仕事を楽しむ事に通じる。
・自分の人生のために投資する。
・終わりの時間を常に意識する。

④仕事の常識はこれだけ変わった
・自分のキャパシティを知るのは、仕事にデッドラインをつけて、自分を追い込めばいい。
・仕事をする中で最も大切な事=スピード(吉越さんの持論)
・仕事を客観的にみて、会社にとって最良の結果を出せるのが本当のプロフェッショナル
・仕事は人生そのものではなく、人生の一部
・仕事を俯瞰的に見られる目を持つこと
・いずれは独立するぞという気概を持っている人とそうでない人=成長のスピードが全く違う。

⑤本当のワークライフバランス
・人生を楽しむためには準備が必要
・残業ばかりしてしまうと、人生を楽しむための計画がたてられない。
・生き甲斐や自己実現というものは、仕事よりも仕事以外の生活に求める方が自然だと思わないですか?