2014/01/28

アムトラック


アムトラックはおもしろい。
今回の大陸横断でほぼこのアムトラック(鉄道)を利用した。距離やアメリカの国土の広さを感じる事ができる手段と考えたからだ。
アムトラックとはAmericatrack(軌道)でAmtrak。アメリカ全土に路線が広がっており、ワシントン州のシアトルからカルフォルニア州のサンディエゴまでの2000kmを結ぶcoast line(途中サンフランシスコやロサンジェルスを経由する)は西海岸の北から南へ縦断する。
他に、ロサンジェルスから中部のテキサス・ダラスまで約3000kmを東に向かうTexas Eagleは西海岸から内陸に向けて走行する。
また、ニューオーリンズからニューヨークの約2000km30時間かけて走行するcrescent lineなど10くらいの路線があり、いずれも2000kmを超える長距離路線となっている。

カウチシートとスリーピングシートがあり、乗客はそのどちらかを選択する。その他の車両として、食事ができるダイニング車、パノラマな景色を楽しめる車両、カフェの機能を持つ車両があり自由に行き来できる。
バスよりも圧倒的に楽で電源のコンセントもあるので電子機器の充電もできる。上位車両にはフリーWi-Fiもあるとの事。

今、Texas eagleに乗っているのだが、大半はアメリカ人(黒人、白人、メキシコ系orメキシカンが同割合でそれにアジア系が少数加わるイメージ)で、自分が座っているのは座席でずっと過ごすカウチシートで、スリーピングシートよりも当然ながらコストが安く、富裕層らしき人は居ない。飛行機を使えない層なので中流よりも下の層であろう。後は若者。

夜の22時にロサンジェルスを出発して今は23時。皆何かしら食べている。特に年をとっている人達はスナック菓子を買ってがつがつ食べている。当然彼らは痩せてはいない。

Texas eagleは一日に一本のみロスからテキサスのダラスまで走っている(日によっては、シカゴまで行っているようだ)。どこの区間のアムトラックも大抵一日に一本。大陸を縦断、横断する路線で需要も乏しい(飛行機、車が主流)ので頻度は多くない。その割にたいてい2席を1人で独占できる。ただし、ニューオーリンズからニューヨークのcrescent lineは最も混んでいて、一人一席だった(やはりニューヨークは人を集めるようだ。)。
多くの人がアメリカ国内の移動を飛行機にて移動する時代に電車を使うとはよっぽどの物好きか、経済的な理由だろう。

自分はTexas eagleでロスからオースティンまで行く。なぜオースティンかの明確な理由はないが、比較的日本でも耳にするテキサスの都市にも行ってみたかった。ルイジアナのニューオーリンズには行く予定で、その後、ニューオーリンズから直接ニューヨークまでAmtrakCrescent lineで向かうのでその前に一つの都市でストップオーバーしたいと考えていた。

真っ暗な車窓、時折ロードサイドの暖色系電灯を見つめ、ロスに住む友達が車内用にとくれたアサヒスーパードライ(カナダで生産されており水より安いらしい)を飲みながら、音楽アプリがミックスしたマイルスデイビスとビルエヴァンスを聴いている。
車内のほとんどは眠りについている。
今自分はどこにいるだろう。
iPhoneはデータローミングしておらず車内Wi-Fiもないため、ネットワークにアクセス出来ない。よってGoogleマップも起動できず、ただただTexas eagleの進路に付き合うのみ。

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