2004/08/16

平和とは

さっきドキュメント番組で,昨年起きた,大学生による広島の平和記念館の千羽鶴焼却事件の経過と影響が放送されていた.多くの人がショックを受けた事件だったけど,その後犯行者の大学の学生が中心となって,千羽鶴を全国から受け付けたり,自ら作ったりと,本来ならこんな作業はなくてもよいはずだったんだけど,彼らは平和ついて深く考える機会になったのだと思う. 僕自身も,あの事件で,千羽鶴の意味や,平和とは?って事を考える機会になった(もちろん犯人に対してはありえない気持ちだったが).
放送では,多くの人が僕と同じように,僕よりも強くあの事件を通じて様々なことを考えていた事が分かった.印象的だったのは,コンビニで働くおばさんが,お客さんに呼びかけたりして鶴を折って,その心はやはり平和だから働く事ができる,なんとか自分も平和に対する感謝を示したいという気持ちがあっての事だった.また,この機会を通じて子供に鶴の折り方を教えたり,平和について教える親がいた.

普段平和といわれる国に住んでいる人間にとって,平和を感じる事は難しい.阪神大震災や9.11のときもそうだったが,僕らは何かしら天災や大事件が起こった「機会」によって平和を感じているように思う.また,地球上にある平和ではない現実をメディアなどを通じてみて,相対的な平和を感じているだけかもしれない.平和の捉え方には個人差があるし,僕自身は過去・国家との比較などによる相対的な平和を感じている.平和だからこそ,平和について考え,それを自分の行動にフィードバックさせる必要があるんじゃないかなと思った.

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